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「ふしぎ遊戯白虎仙記」1巻 渡瀬悠宇の代表作

 「ふしぎ遊戯白虎仙記」感想

朱雀・青龍編、玄武編に続く、3作品目です。

以前のストーリーを知らなくても単体で読めますが、過去作に出てきた登場人物もいますので、全作を読んでからの方が理解しやすくて楽しめると思います。

大正時代に生きる「大杉鈴乃」が特別な本である「四神天地書」に吸い込まれてしまい「異界から現れる巫女が国を救う」予言がある四神のひとつである白虎に守護された西の国「西廊国」の砂漠にたどりつくシーンから始まります。

鈴乃は初めは八歳という設定なので幼いですが、ちゃんと意見するところや、亡き両親を思い号泣してしまう年相応のところがあります。

そして、「モルモル」を見てうっとりホンワカしてしまう可愛い子です。
周りの登場人物たちも、虎の姿に変化する女性「ネイラン」や「カサル」と「カラム」の兄弟など、これから鈴乃とどうかかわってくるのか興味深いです。

特にネイランは、周りの勘違いとはいえ、迎えの者たちに野心たっぷりに「自分が白虎の巫女である」と告げてしまい、これからどうなるのか目が離せない展開です。

一方鈴乃はその時にいったん現実世界に戻り、玄武編にも出てきた医者・及川に助けられ、彼が面倒をみている子供たちとともに成長します。

そして10年がたった頃、自分が本の中に入ったことが夢だったのか現実だったのか、あいまいな記憶に苦しんでいます。

10年前にすべてを失い、仲が良くても血のつながらない家庭で鈴乃が懸命に生きてきた様子が分かります。

そして不安定な気持ちになっている鈴乃に、「生次」が求婚するのですが、返事をしようとしたタイミングで「四神天地書」があらわれます。

こうなると先の展開が読めなくなります。それまでの作品で、鈴乃がどうなったのかが外部の人間から語られていますが、その詳細や、当人たちの気持ちはまだ明かされないままです。

まるでエンターテイメント性のある歴史小説を読んでいるような漫画なので最後まで楽しめます。

「ふしぎ遊戯白虎仙記」は1巻が発売しています。